フリーランスが気をつけるべき吸血鬼タイプ企業の見分け方

新たな知見を提供するフリーランス

働き方改革やコロナ禍の影響などからフリーランスとして働く人が急増しています。企業は多くの変革を求められており、社内にない知覚見識を取り入れ新たな事業の模索を始めないと手遅れになっています。

フリーランスは、単純なアウトソーシングに加え、その企業にない知見を提供するという形式も増えています。

その際に気をつけるべき点として、取引する企業を見誤ると、問題が発生し続け、最悪生きる気力まで失われることがあります。

何もかも吸い取るバンパイアタイプの企業

それは、よくエナジーバンパイア、吸血鬼、デーモンなどと称される、人からエネルギーを奪う企業です。

それは、Win-Winの関係を許さない企業です。

生産性や効果に関わらず、つねにWin-Loseの関係を維持しようしてきます。

一旦フリーランスが何もわからずにバンパイアタイプの企業と取引をしてしまうと、時間も労力も浪費し、最悪はなにもかも吸い取られてしまいます。

ここでは、バンパイアタイプの企業の特徴と対応方法を説明します。

エナジーバンパイア企業の特徴

情報や知見、アイデアは無料だと思っている

ものを作る、作業をする以外の、新しいアイデアや施策の提案、改善点の指摘など、情報や知見といったものはすべて無料で提供して当然を思っている企業は要注意です。

業務の改善や新たな施策の情報など、ものと違い形がないものに関して当たり前のようにもらえるものという感覚があります。

例えば広告運用などの場合も、運用手数料としてレポートの制作費用や、改善などの所感も含める場合はきちんと費用に含めましょう。

依頼内容の細部を詰めずに依頼する

制作物等を依頼する場合、例えばバナーデザインなどでは

・制作の目的、コンセプト
・ターゲット
・制作物の内容(サイズ、用途等)
・予算
・期限
・デザインの方向性(事例となる成果物)

など、事前に用意しておくものがあります。

しかしバンパイアタイプの企業は、上記のような事前準備を極力しない傾向があります。

中途半端な状態で依頼し、制作の過程で上記の情報を製作者に補わさせようとしてきます。

なぜそうしてしまうか、それは上記の準備は非常に時間やコストがかかる反面、目に見えない部分である「情報や知見、アイデアは無料だと思っている」は無料だと思っているからです。

制作に重要である部分に価値をおいてないがゆえに、その作業は自分たちでもやりたくないと思うためです。

制作に非常に重要な部分までを丸投げし、かつそこに金銭価値を見出さないために、1点の制作物が長期化します。

制作する側としては、目的やコンセプトが重要になりますが、まずは

予算

がもっとも重要なポイントになります。まずは予算を確認しましょう。

無料サービス部分を無限に依頼する

例えばデザイン制作などで、依頼欲しさのためにリテイクは無料としているフリーランスや企業があります。

通常の企業であれば常識の範囲で抑えるのがほとんどですが、無料でのサービスは無限に利用して良いものと思う企業があります。

例えばチラシデザインの制作において、1枚のチラシに20~30回のリテイクをされたケースもあります。

そこまで回数を重ねると、当然どれが最新のデザインかも管理ができておらず、何を依頼したのかもわからないという状況になります。

リテイクは◯回までと初回にキチンと提示しましょう。

議題の無い打ち合わせをする

議題なく打ち合わせそのものが目的とする企業です。

初回の顔合わせ以外でも、打ち合わせそのものが目的とし続けるとフリーランス側に損失が増えてしまいます。

なぜ議題なく打合せをしたいのか。

それは

・相手の時間を拘束し、時間対価を得たい

と思っているケースがあります。

具体的な成果物の他に、時間拘束をすることで、相手のコストを引き出したいという思いからです。

例えると、食べ放題バイキングで、食べられもしないのに無駄に料理をとろうとする行為に似ています。

フリーランス側とすれば、生産性があがらず時間の浪費につながるこの「時間拘束」にもっとも気をつけるべき点になります。

なにかを行う場合にも、

・打ち合わせであれば、具体的な議題、解決したい課題の提示
・成果物であれば、予算、具体的な事例、目的、ターゲット

など、必ず事前準備をしてもらうように依頼しましょう。

契約外の業務を当たり前のように依頼

契約外の業務を平然と依頼してくる企業もあります。

例えば私の場合、Webサイト構築であった契約が、障害対応、レポート、はては全く無関係のBtoB商談の依頼にまで発展したケースがあります。

まだ駆け出しのころに、なんでも依頼を受けるスタイルであったがために、BtoBの商談まで話が進められ、

私>先方>toB企業

上記のtoB企業に、私が窓口だと事後報告を受けたケースがあります。

初回のフリーランスでは、契約外を無碍にことわるのは難しいですが、必ずキチンと線引きを行うようにしましょう。

保守費用は無駄だと思っている

Webサイト構築ではよくあるケースです。

サイト構築以降のサーバー、サイト運用にはお金を払いたくないと思う企業は少なくありません。

それは当然ですが、運用費用に価値を見出しておらず、無駄な費用とみなしているからです。

これも私の場合、運用費用の見積もりを提出した時に、

「お金がもったいないので、なにか問題が起きたら対応してください」

と言われたケースがあります。

これは例えばサイト改ざんが起きた場合、対応するには非常に困難であることは明白です。

例えば自動車保険はお金が無駄だから、事故が起きてから保険費用を払いたい、ということと同じです。

未然に問題を防ぐことに価値を見出していないのも、バンパイア企業の特徴になります。

顧客・クライアント選びも重要

企業の中にも上記のようなWin-Loseの関係を除くものの少なくありません。

上記の特徴は本質的には

Win-Winの関係

をその企業は目的としているかどうかになります。

今後フリーランスが増え、それを搾取しようとする企業も少なくありません。Win-Winの関係を構築ができる、本質的な価値を生む作業に集中できるようにすることが重要になるでしょう。

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