加点主義で問題になるのが、「ほめると慢心してそれ以上成長しない」があります。
褒めることで、
単純にほめるだけが良いケース
単純にほめることが良いケースはあります。それは「具体的な努力が明確な場合」です。
・まだ未経験の事柄に対応したとき
・具体的な成果が出たとき
・明確な成果物ができたとき
・「前向きな意欲」に対して
具体的な対応、行動や、それを行った「前向きな意欲」が明確である場合、単純にほめることは良いケースです。
単純にほめるだけでは逆効果のケース
単純にほめるだけでは良くないケースがあります。それは
・受け身の作業や行動
指示待ち人間などと言われたりもしますが、指示を忠実にこなすことは良いことです。それが、個人として「責任感」が伴っていない場合は、褒めることが逆効果のケースになる場合があります。
そもそも責任とは「問題が起きた場合に対応する態度」と思います。
指示されたことを実行する際、例えば指示漏れや不明確な事柄などをそのまま放置し、後から問題が発覚することがあります。少なくとも問題が発生した場合に、それに対応しようとする姿勢があれば、責任感があります。
指示や作業を実施する際、強い責任感があれば、事前に漏れや不明確な事象に気づくケースが増えます。
それは、「問題が発生してしまった場合に対応しなければならない」という、いわゆる責任感があるからです。
「良い印象」だけをほめるとどうなるか
なんとなく頑張っているから褒めると、褒められた側は、何が良かったのかが明確にわかりません。
何の行動が良かったのかがわからないと、その行動を再現することが困難になります。
結果、「良い印象」をアピールする、頑張っていることをアピールするような本質とかけ離れた行動になってしまいます。
加点主義的褒め方とは
加点主義的褒め方とは、具体的に何をほめているか、なぜそれが良かったのかが「明確に説明」ができる褒め方です。
具体的になぜ良かったのかを説明することで、その行動を再現性のあるものにすることができます。
・具体的に、何が良かったのかを説明する
具体的な努力や成果は褒める、なんとなく褒めずに、具体的に説明が可能な褒め方をすることが、重要な褒め方になります。