なぜ彼はダメ出しばかりするのか?それに付き合う彼女の心理は?

ダメ出しばかりする彼

付き合っている彼氏から、いつもダメ出しばかりされるという彼女がいます。

あれはダメ、これはおかしい、お前のこういうところは間違っている、なんでわからないのか!などなど。

話を聞いてみると、このことで悩んでいる人は結構いるようです。

 

例えば彼のために、車で迎えに行ってあげたとします。その際に、来てくれたことに感謝はせず、停め方が悪い、運転が下手だ、などとダメ出しします。

例えば料理をつくってあげたとします。彼はそれが当然のように振る舞い、さらに料理にダメ出しをします。

何をしても明確に感謝を伝えることが少なくなり、ここがダメ、あれがダメと言うことが増えていきます。

ダメ出しばかりされると、自己肯定感が失われ、ストレス過多になり、心身に不調をきたすようになります。

精神が病んだ状態になります。

なぜ彼はダメ足しばかりするのか

つきあっているときから、または結婚してから、なにかあるとダメ出しをしてくる。

ことあるごとに指摘をし、常に監視されているような空気になる。

彼はなぜダメ出しをするのか。

例えば料理をつくってあげたときにダメ出しする彼に、なぜダメ出しをするのか聞いてみましょう。

 

すると彼はこう答えるでしょう。

「もっと料理がうまくなるように、お前のために言ってあげている。」

例えば性格や行動についてダメ出しをしてきた場合も、

「お前のためを思ってるから言っている。」

すべてが、あなたのことを思ってやっていると答えるでしょう。

 

なぜやったのか。

なぜやらなかったのか。

なぜできないのか。

 

料理であれば、まずは作ってくれたことに感謝するのが人として自然です。

しかし、すぐにダメ出しをはじめてしまう。

なにかしても、何を言ってもダメ出しばかりされると、コミュニケーション自体がストレスになります。

コミュニケーションを取ることに恐怖心が芽生えてきます。

それでも、彼はダメ出しをやめられないのです。

なぜダメ出しをやめられないのか。

 

それは、「罰」を与えることが彼女のモチベーションになると無意識に信じているからです。

「罰」がモチベーション

常にダメ出しをする理由は彼の言うとおり、彼女のためと思っています。

ダメ出し、いわゆる「罰」が、本人がよくなる、本人がよくなろうとするモチベーションであると無意識に信じているから、ダメ出しをやめられないのです。

ダメ出しをしないと彼女は良くならない。罰を与えれば彼女のやる気がでる。

その思いの裏には、「感謝したら彼女は悪くなる」「褒めたら彼女はやる気がなくなる」と思っています。

だから、感謝がなく、ダメ出しばかりになるのです。

彼は彼の言うとおり「あなたのためを思って」ダメ出しをしている。

ダメ出しが「あなたのためになる」と、彼は思っているのです。

あなたが今よりもっと向上するためにやっている、と思っているのです。

しかし、その思いには他にもうひとつあります。

それは、ダメ出し、いわゆる「罰」であなたをコントロールすることです。

別れられない理由:「罰」が人を支配する

減点主義は、人を減点することで、自分の評価をあげます。

彼女の気づいていないところにダメ出しをできる自分は、彼女より上である。

彼が彼女を減点することで、彼は彼女の上に立つことができます。

 

日常的に罰を与えられる、減点されると、気持ちも行動も萎縮します。

さっさと別れればいいのにとおもいますが、それができないのです。

彼からダメ出しをされたくないゆえに、彼の顔色を伺う。彼の言うとおりに行動をしようとする。彼に都合のいいように振る舞おうと、無意識に思うようになる。

そこで、彼から誉められたりすると、努力の方向が「彼に認められるため」になっていってしまいます。

さらには、たとえストレスまみれになっても、心身を壊しても、彼に減点されたままだと別れられない。

彼に認められるまでは別れられない。

彼のダメ出しが自分のためになっている。

 

そして、こんなにダメ出しされる自分は価値がない。

価値がない自分は、ダメ出ししてくれる彼ぐらいとしか付き合えない。

自己肯定感を下げながら、また彼女も彼に依存するようになってしまうのです。

まず彼が減点主義(ペナルティスト)だと認識すること

なぜ彼はダメ出しばかりするのか。

それは、彼が減点主義の論理で生きているからです。

「あなたのためを思って」彼は彼女に、もしかしたらあなたに「罰」を与えています。

彼もまた、いままで減点主義で生きてきたのでしょう。家庭の教育、学校の教育、職場や組織内の方針。その中で親や教育者、上司などから「あなたのため」と罰を与えられてきたのだと思います。

まずは、彼が減点主義者、ペナルティストであるということを認識しましょう。

彼は、彼女のために罰を与え、彼女のためにいじめているのです。

それが正しいと無意識に思っているのです。

まずはそれを理解しましょう。

その後で、彼との関係をどうするかを考えましょう。

彼を理解したその上で、自分でどうするか選択しましょう

なぜ彼はダメ出しばかりするのか?

それは、彼が減点主義:ペナルティストの論理で生きているからです。

それに付き合う彼女の心理は?

それは、罰を与えられることへの恐怖心、彼に認められたい承認欲求、そこから逃げ出すことへの後ろめたさ、彼女自身もまた自分に対する減点主義者なのです。

それを認識したあとで、そのまま彼と一緒にいて彼に認めてもらうまで罰を受け続けるのか、それとも彼を減点主義から開放するのか、自分を守るために、幸せになるために彼から離れるのか、あとは彼女の選択次第です。

 

 

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