【EC】「ネットショップ立ち上げ1年で月商2,000万円!」という記事の裏側を調べてわかった儲けのしくみ【Webマーケティング】

「ネットショップ立ち上げ1年で月商2,000万円!」という記事

日頃からWebマーケティング関連のニュースを流しよみしていますが、目に飛び込んできた下記記事

なんと全くのゼロから始めて、1年で月商2000万! という記事。

ゼロから始めたということは、文字通りなにもないゼロの状態から1年で月商2000万売上を作ったという、驚異的な成果をあげているECサイトがあるとのことで、正直にわかには信じがたい記事。

ただECサイトを立ち上げただけでは、当然売上はゼロ。

それを、まったくのゼロからECサイトを立ち上げ、1年で月商2000万を超え、記事では2700万に達する予定とのこと。

2021年4月の売上は2,700万円を超えていますが、新規取引社数は38社です。この月の既存顧客からの注文数は300以上あり、実は売上のほとんどがリピートによるものなのです。2020年4月から1年間で既存顧客から約1,000回の注文をいただいています。

https://www.commercepick.com/archives/5282

これは驚異的であり、ゼロから1年で月商2,000万円を売り上げた施策を公開中とのことで、これはすごい情報!ということで見てみる。

施策は大まかに以下の分類で説明あり。

  • 新規獲得
  • LVTアップ(リピーター年間購入額を向上させる)
  • 作業の効率化

上記分類は至極まっとうというか、当然の分類。

ほぼほぼまったくのゼロからECサイトを構築する場合、まず見落とされているのが集客の部分。

実店舗や、リアルのBtoBビジネスの場合、集客という観点が全く抜けていることは少なくないです。どうやってECサイトに新規で集客を行うかがまず始めの高いハードルであります。

こちらの記事で紹介されている新規顧客の集客方法は以下

  1. 効果があった新規獲得施策
    1. 新規獲得施策①:オウンドメディア
    2. 新規獲得施策②:DM(ダイレクトメール)
  2. 効果があったLTV最大化施策
    1. LTV最大化施策①:アップセル・クロスセル
    2. LTV最大化施策②:無料プレゼント企画
    3. LTV最大化施策③:同梱チラシ
    4. LTV最大化施策④:ステップメール

どんなびっくり施策が紹介されているかと思えばこちらの施策もベーシックなもの。

ただ実際、仮にオウンドメディアで新規獲得を行うとした場合、当然ECサイト立ち上げ以前からメディアを運営しておく必要があります。

この時点で「ゼロから立ち上げ~」がちょっとまってとなるポイント。。

仮に、ざっと月商2,000万円を売上るための各種試算をした場合、

アクセス数 × 客単価 × 転換率(CVR) でみた場合、記事にあるデータから客単価7万円、転換を1%とした場合、月商2,000万円を作るためにはアクセス数を初月から月間30,000セッションはとる必要があり、仮にオウンドメディアで集客した際も、左記以上のアクセス数をオウンドメディアで獲得しなければならず、仮にオウンドメディア→ECのアクセスが30%流れるとした場合、月間100,000セッションをとらなければならず、それを実現するためにはECサイト立ち上げ以前から時間をかけてサイト運営をしておく必要があります。

しかもリスティング広告等は行っていないとのことで、Webからの新規獲得集客はほぼオウンドメディアである模様なので、ECサイト立ち上げ前に行っておく施策、という記載があれば納得。

ドメイン取得時期を見ると

となっており、他記事では 2020年4月にオープンとのこと。さらに検索した結果下記のような運営状況とのこと。

概算でもあっているので、オウンドメディアへの投資をかなりがんばっている、または既存サイトのM&A、それでもやはりメディア運営のノウハウがある模様。

例えばこちらのような。これが当該サイトかは全くわからないところではありますが、サイトのM&Aというのも事業ではよくあるもの。

http://sitebank.jp/detail/10002286/

記事にある関連企業を調べてみると

上記を書きながらよくよく調べてみるとこちらの会社は、どうやらクリニック事業がメインではなく、もともとWebメディアやECサイト運営が本業の模様??

協力企業の「株式会社ネットショップ支援室」について調べてみると、こちらの泉成人氏がもともと設立した企業とのこと。

https://newscast.jp/news/2339982

BtoB事業をおこなっているヘッドスプリング社の成功事例記事に、 ネットショップ支援室社へ誘導する構成になっているのは、もともとが関連企業であった模様。

BtoB-EC事業を始めたいと思っている方は、楽楽B2Bを運営しているネットショップ支援室さんや、掛払い.comを提供しているキャッチボールさんに相談してみてはいかがでしょうか。

https://www.commercepick.com/archives/5282

かつ、成功事例のクリニックのBtoB事業についても、事業買収したものとのこと。

BtoB関連サービスプロモーションの布石?

ざっくりとした印象は下記のような感じ。

おそらく思惑としては、

BtoB成功事例 > BtoB事業者の集客 > BtoB 支援サービスの販売

に結びつけたいというところでしょう。

しかし割とさらっとした記事の裏側にはかなりの計画性が感じられ、それはそれですごい準備とビジョンがあるのだなと。

ECサイトをゼロから立ち上げる事業者にはかなりハードルが高い事例だが(メディアサイト運営等)、内容がまちがっているわけではない。わけではないのですが、本当の思惑はBtoB事業者へのWebサービス販売であることは、初見ではおそらくわかならい。

記事には、ECサイト運営には1人でやっているとの内容がありましたが、それは当然売上がある前提であり、集客装置があってのこと。

この構造の目的は、EC支援サービス販売に結びつけるための仕組みをつくるということ。

ECでの成功事例は、EC支援サービスを販売するため、そのための仕込みでしょう。

「成功事例でBtoB事業者を集客 > EC構築&EC支援サービス販売」

事例紹介記事の裏側にはこういった思惑があり、それをそのまま受け止めることには気をつけましょう。

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