顧客事例として岐阜新聞経済紙面に掲載されました
コンテンツ
サイト運営支援を行っている顧客先が岐阜新聞経済面で取材を受けました。
「挑戦コロナ時代の戦略 脱アナログ 全国へ発信」
コロナ禍で増加したEC事業
コロナ禍でECサイト・Webサイトは増加しました。
2019年度のBtoC市場における日本国内のEC市場規模は19兆3,609億円、EC化率は6.76%で市場規模が対前年比7.65%増になりました。
EC市場規模だけでも7.65%アップしているので、ECサイト自体はもっと増加していると思います。
当然今後もこの傾向は続くと思われ、あらゆる事業分野でWebへのコミットは必須にならざるを得ないと思います。
特に地方企業は、そもそもWebへの対応が遅れていました。
遅れていた、というより、Webへの対応の必要性がそもそもなかったという方が正しいかも知れません。
特にBtoB分野では、それまでのつながりだけで十分売上があがっているところがあり、とある中小企業の社長の「これ以上新規を増やしたくない」という話も聞いたことがあります。
それがこのコロナ禍で強制的に事業変革を求められ、それまで敬遠していたWeb・インターネットに手を出すことになった企業が増えました。
しかし、今まで関わることのなかったWebというものに対する知識がほとんどないのが実情です。
ネットに関わる知識の皆無
それまで事業でネットに関わったことは、企業ホームページ作成程度のところが多く、そもそもWebは未だに虚業という発想を持った企業が多く、地方は特にWebに関する情報が皆無で、ページ1枚の制作でもサイト保守費用でも、「なぜこれにお金がかかるのか?」という話になることが多く、
「ECサイトの運営費で新聞広告が打てる」
と、Webサイトと新聞広告を比較するオーナーもいたり。
また以前に某大手広告企業のマーケッターという方に会い、その話の中で聞いた、
「アクセス数が増えれば検索順位も上がるから」
といった発言からも分かる通り、大手企業でマーケティングを仕事にしている場合でも、Webマーケティングが何かわかっているわけではないということもよくあります。
例えばマーケティング関連のニュースや記事では、Web広告をいかに最適化するか?削減して効率化するかという話題がよくありますが、そもそも
「Web広告って何なのか?」
という状態なので10回以上説明し、それから実施するかどうかは検討すると言って放置され、ヒアリングすると再び
「Web広告って何?」から始まるので、Web業界のスピード感とは別次元の話が多い。
コンテンツマーケティングといっても、
「記事を作るのがめんどくさい」
の一言で終わるケースも多い。
Webサービス、ECサイトでやるべきことはまず集客。
ネットで集客を大別すると、
・SEO
・Web広告
・SNS
・他メディア媒体
になると思います。
Webサイトを構築した段階ではまだゼロの状態で、いかにユーザーにアクセスしてもらうかを考えることから始まります。
サイト構築よりも、構築後の方がやらなければならないこと、考える必要があることが多いのですが、制作会社に構築依頼した場合などはそれ以降のプランが皆無だったりします。
そもそもWeb関連部門がない事業会社がほとんど
ぶっちゃけた話、記事に掲載していただいた内容に関して、まだまだWebマーケティング施策はほとんど実施できていないのが現状です。
事業部にWebを専門とした部署がない企業で、かつWebといえばホームページを外部企業に作らせた程度の経験しかない場合、
そもそもWebとは何か?
というところから始まります。そもそもWebとは何かがわかっていないと気づくだけでもまだましで、自分はネットのことはわかっていると思っている人も多いです。
Webでサービスを展開する場合も、何を指標とするのか?というところからかなり時間がかかる場合があります。それは、なぜ、何かを指標とするのか?というところから始まるためです。
例えばECサイトを立ち上げた場合、多くの場合売上のみが見られます。売上が上がらない場合、売上を上げるために何をするか、の時点で止まります。
ECの売上は、アクセス数 ✕ 転換率 ✕ 客単価 で決まります。
そもそもアクセス数がほとんどない場合、当然売上は上がりません。ゆえに、まずはアクセス数をどう増やすか、その施策を提案するところで理解が止まってしまいます。
アクセス数を上げるために、Web広告を行うのか、コンテンツマーケティングを行うのか、SNSか、他に集客はどうするのかという点で、施策と見積もりを作成すると、一旦検討しますとなり止まってしまうことが少なく有りません。
ECサイトは人件費・販管費が減るという認識の場合、そもそもコストがかかるという点で困る企業もあります。
それは今まで、Webというのは手間がかからずに何か自社にとって良いことができるという風潮があったことがひとつの要因であったことあると思います。
ネットは簡単で下等なものという認識
地方では未だにいわゆるブラックハットSEOを提案する制作会社があり、それを強みにして営業しているところがまだまだ多いです。
手間がかからずSEOできますよと。
例えばこのサイトのコンテンツの一部を検索するだけで、下記のようなサイトが余裕でヒットします。
上記も、他サイトのコンテンツを収集し大量に自サイトへコンテンツ生成している一例です。Google botがアクセスした時にだけ表示されるようになっています。
上記サイトを制作したと思われる会社のWebサイトには、
低料金!1キーワード:初期費用80,000円~、月額28,000円~
という紹介があることから、いわゆるブラックハットSEOを提供サービスの一つとして取り扱っていると思われます。
このような、
ネットはよくわからない顧客 ✕ 不正なサービス提供会社
という関係が未だ少なくないのが実情です。
Webの今後
コロナでECサイト導入初期はうまくいっても、これからは通常の、いわゆるWebマーケティングをしていかない限りECサイト運営は伸びないでしょう。
当たり前のように各種KPIの設定、それに向けた戦略と各種施策の作成と実施、それをPDCAで回して改善を行いながら数字をあげていくことができる組織でなければ、ただサイトを作っただけで終わるところが多くなると思います。