日本の職場の多くは、作業において完璧さが求められている。
わかりやすいのが電車時刻。
時刻ぴったりに到着して、それが「当たり前」。
数分ずれるようであれば「ご迷惑をおかけしております。」
それに対して、続けて「申し訳ございません」ってきちんと謝罪しろと言う人もいたり。。
例えば99%は問題なくても、1%のミスで、それが「減点対象」になる。
99%は問題ないことを決して評価されることはない。
たった1%のミスでも、極端にいえばそれが「減点」。リーダーや指導する立場の人間は、
「彼女のためを思って」
強く減点する。
リーダーという名の減点主義者のことを「ペナルティスト」とこのブログでは呼びます。
彼女はそのペナルティストから、毎日減点されることに怯えています。
作業のマニュアルを完璧になぞり、そのやり方には口を挟むこともせず、毎日ひたすら「完璧」に
作業します。
ちょっとのミスでも、彼女のためを思うペナルティストから、強くペナルティ・減点をされます。
リーダーも彼女も、それが当たり前なんです。
何かをすれば減点される対象になる。だからどんどん萎縮する。
もし何かミスを犯せば、減点されるから隠します。
例えばそういう職場の共通点として、
1)オフィス内が静かである
2)コミュニケーションがない
3)なにかにビクビクしている、怯えている空気がある
というものがあります。
減点主義者は、常に「組織のために」減点対象を探しています。だから常にイライラしています。
減点主義者は、減点されないためにどんどん萎縮していきます。
減点主義者には大きく2パターンあります。
一つは他者減点主義者、もう一つは自己減点主義者。
両方ともに、一人の中にまじりあっていることが多いです。
その2社の関係性が、大げさにいえば日本の組織の縮図になっています。
・マゾヒスティックな組織
唐突にシグルイですけど。
減点主義の企業では、メンバーを罰則する=減点することが仕事。減点がコーチングでありリーダーシップである。
恐ろしいことに、減点が本人のためであり、本人の成長を促すと無意識に信じています。
常に減点の目にさらされているので、彼女は毎朝、事故にあいたいと願うようになりました。
人が不幸になる、息苦しくなる原因がこの
「ペナルティズム:減点主義」
自他ともに減点するペナルティスト:減点主義者
が根本的な問題であるということに気づくまで、少々時間が必要でした。